VISA(ビザ)カード、Mastercard(マスターカード)といえば、誰もが知っているクレジットカードの国際ブランドです。クレジットカードを新たに作ろうとしたとき、よく迷うのがどちらのブランドにすれば良いのかということ。どちらのブランドも日本国内外で利用できますが、ブランドが違うことでユーザーにとってはどのような違いがあるのでしょうか?よりお得なカードブランドはどちらなのか、VISAとマスターカードで何が違うのか詳しく見てみましょう。
目次
VISAカード・マスターカードの特徴・スペック
まずは、VISAカードとマスターカードそれぞれの特徴や基本的なスペックについて見てみましょう。
<VISAカードの特徴>
世界シェアナンバーワンのクレジットカードブランドです。日本ではもちろん、海外でも主力カードとして広く利用されています。
<マスターカードの特徴>
世界シェア2位のマスターカードは、日本でも多くの方が会員となっています。日本ならではの特典・優待サービスを受けることができるなど、日本とも深くつながりがあります。
VISAカード | マスターカード | |
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会員数 | 31億人(2016年12月末時点) | 約20億人(2014年4月時点) |
加盟店舗数 | 5,290万店 | 5,290万店 |
シェア率 | 55.52% | 26.27% |
ポイント | 楽天ポイントやワールドプレゼントポイントなど | 楽天ポイントやリクルートポイントなど |
代表的なカード | 三井住友VISAカードや楽天カードなど | ACマスターカード、アマゾンマスターカードクラシックなど |
おすすめのVISAカード
まずは、おすすめのVISAカードから見ていきましょう。
・三井住友VISAカード クラシック
・セゾンカード インターナショナル
・JALカード
一口にVISAカードと言ってもさまざまなカードがあり、日本でも数多くのカードが利用されています。
三井住友VISAカード クラシック
代表的な三井住友VISAカードとして知られているのが、三井住友VISAカード クラシックです。
インターネット入会で初年度の年会費が無料になっているほか、ポイントが貯まりやすい特徴を持っています。
<三井住友VISAカードのおすすめポイント>
・初年度年会費無料(次年度以降も条件付き無料)
初年度はインターネット入会をすると年会費無料になります。次年度からは、リボ払いの利用(1回以上)もしくはカード利用金額に応じて年会費の割引や無料になる仕組みです。
・日本で最初に発行されたVISAカード
このカードは日本で最初に発行されたVISAカードとして知られており、VISAカードデビューにぴったりのスタンダードなタイプとなっています。
・ICチップや顔写真付きカードなど、セキュリティが万全
ICチップを搭載したカードのため、通常の磁気カードに比べると何十倍もの情報を蓄積することが可能です。さらに、顔写真付きカードとしても利用できるため、不正利用されるリスクが大きく軽減します。
年会費 | (初年度)1,250円(税抜)条件付き初年度無料 (次年度以降)1,250円(税抜)条件付き無料、もしくは割引 |
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国際ブランド | VISA、Mastercard |
発行期間 | 最短3営業日 |
ポイント還元率 | 0.5% |
セゾンカード インターナショナル
セゾンカード インターナショナルは、最短で申し込みをした当日に受け取ることができるといった、スピーディな審査が魅力のカードです。年会費もかからず、カード利用で貯まったポイントの有効期限もないため、カード管理がとても楽という特徴があります。
<セゾンカード インターナショナルのおすすめポイント>
・年会費無料
初年度だけでなく、年会費は永久無料です。
・ポイントの有効期限がない
カード利用で貯まるポイントは「永久不滅ポイント」と、文字通り有効期限がないことが特徴です。
・西友・LIVINなどのスーパーで割引になる
西友やLIVINといった店舗で、日々のお買い物がお得になります。セゾンポイントモールを介したネットショッピングの場合、最大30倍のポイントを獲得できるチャンスもあります。
年会費 | 永久無料 |
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国際ブランド | JCB、VISA、Mastercard |
発行期間 | 最短即日 |
ポイント還元率 | 0.5% |
JALカード
JALユーザーはぜひ持っておきたいのが、JALカードです。出張や旅行などで飛行機を利用する方はもちろん、普段の買い物でマイルを貯めておきたいという方にもおすすめのクレジットカードです。
<JALカードのおすすめポイント>
・フライトマイルに加え、会員限定のボーナスマイルがもらえる
入会搭乗ボーナス、毎年初回搭乗ボーナスなど、通常のフライトマイルだけでなく他にもマイルが貯まりやすい特典があります。
・特約店での利用でポイント2%
通常は200円で1マイルが付与されますが、特約店での利用は200円で2マイル貯まります。JALカード特約店は日本全国に約54,000店舗あるため、利用しやすいと言えるでしょう。
・旅行保険が充実している
旅行に関連した企業のクレジットカードということもあり、旅行保険が充実しています。機内販売割引や、国内の空港店舗・免税店での割引など、嬉しい特典がたくさんあります。
年会費 | 2,200円(税込) 入会後1年間年会費無料 |
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国際ブランド | JCB、VISA、Mastercard、AmericanExpress |
発行期間 | 約2~3週間 |
ポイント還元率 | 0.5% |
おすすめのマスターカード
続いては、おすすめのマスターカードについて見てみましょう。
・VIASOカード
・デポジット型ライフカード
・TRUST CLUBプラチナマスターカード
VIASOカード
バラエティーに富んだデザインを選ぶことができると評判の、VIASOカード。最短翌営業日発行とスピーディな対応と、ポイントは自動で現金還元されるという使い勝手の良さで定評があります。
<VIASOカードのおすすめポイント>
・三菱UFJニコスが発行している
大手の三菱UFJニコスが発行しているため、不安なく利用することができます。
・安心のセキュリティ
カード番号を他人に知られたり紛失・盗難に遭ったりしたとき、不正利用を防ぐための「本人認証サービス」があり、セキュリティは万全です。
・年会費無料
年会費無料となっており、家族会員カードを作る際も年会費はかかりません。
年会費 | 無料 |
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国際ブランド | VISA、Mastercard |
発行期間 | 最短翌営業日 |
ポイント還元率 | 0.5% |
デポジット型ライフカード
特殊なクレジットカードとなる、デポジット型ライフカード。ライフカード自体は非常に知名度の高いクレジットカード会社ではありますが、このカードは公式サイトのクレジットカード一覧に掲載されておらず、問い合わせ時には「デポジットカードの件で」と伝えるよう注意書きが記載されている、シークレットなカードと言えるでしょう。
デポジットとは「保証金」という意味で、カード到着時に代金引換で支払います。この保証金は、カード利用料金の支払いが滞ってしまった場合の支払いに充てられます。
<デポジット型ライフカードのおすすめポイント>
・審査に通りやすい
通常のライフカードと同様にクレジットカードとして利用できますが、その特殊性から審査に通りやすいと知られています。
・支払いができなくなった際にデポジットを充当できる
もし支払いができなくなったとき、あらかじめ支払っておいた保証金(デポジット)を充てて返済するという仕組みです。
年会費 | 5,000円(税抜) |
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国際ブランド | Mastercard |
発行期間 | 最短3営業日 |
ポイント還元率 | 0.5% |
TRUST CLUBプラチナマスターカード
ゴールドやプラチナといったランクの高いカードは、持っているだけで気分を上げられるアイテムです。しかし、これらのハイクラスカードは年会費が高く、なかなか手を出すことができないという方が多いと言えます。
TRUST CLUBプラチナマスターカードは、リーズナブルな年会費で保有できるプラチナカードです。
ポイント還元率も高く、優待サービスも充実しています。
<TRUST CLUBプラチナマスターカードのおすすめポイント>
・年会費3,000円でプラチナカードが持てる
わずか3,000円の年会費でプラチナカードを持つことができます。年会費がかかるタイプの通常カードやゴールドカードに比べると、非常にコストパフォーマンスに優れていると言えます。
・ハイステータスなサービスが利用できる
レストランの優待や高級ホテル・旅館の予約サービスなど、プラチナカードらしいハイステータスなサービスを利用できます。
・ポイント還元率が高い
通常ショッピングにおいて、100円購入で2ポイント還元されます。さまざまな商品やサービスにポイントを交換することができます。
年会費 | 3,000円(税抜) |
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国際ブランド | Mastercard |
発行期間 | 審査最長1か月前後 |
ポイント還元率 | 0.5% |
VISAカードはこんな人におすすめ
VISAカードは世界シェアナンバーワンのクレジットカードです。つまり、日本はもちろんのこと海外でもっとも利用しやすいクレジットカードだと言えます。海外旅行や出張によく行くという方は、VISAカードを持っておくと安心できるでしょう。
<VISAカードがおすすめの人>
- 海外旅行や出張によく行く人
- 旅行に関する保険・保障を優先したい人
- どこでも利用できるカードが欲しい人
マスターカードはこんな人におすすめ
マスターカードもVISAカード同様に国内外問わず広く利用できるカードです。
前述のとおり、リーズナブルな年会費でプラチナランクのカードを持つことができたり、Mastercardという国際的なブランド力で安心して利用できたりとメリットの多いカードのため、クレジットカードデビューにも良いでしょう。ただ、スマホ決済やネットショッピングの一部、実店舗であれば倉庫型スーパー「コストコ」においてマスターカードのみ対応しているため、よく利用するサイトや決済サービスを確認してみると良いでしょう。
<マスターカードがおすすめの人>
- マスターカードのみ対応しているサービスを利用する人
- 海外に行く機会があまりない人
- コストコによく行く人
まとめ
VISAカードとマスターカードについて、それぞれどのような特徴があり、どのようなカードがあるのかをご紹介しました。国際ブランドとして名高い双方のカードですが、日本国内であればどちらを利用しても使える範囲に大差はありません。ただ、海外に行く場合にはVISAがおすすめですし、マスターカードのみ対応しているサービスを利用する方はマスターカードがおすすめです。自分の生活スタイルに合わせ、適切なカードを選びましょう。