クレジットカードには審査の通りやすいカード会社とそうでない会社があります。いざクレジットカードを作ろうと思うも、主婦や学生など収入が低い方にとっては審査が通らず、カードが作れない場合もあります。カード会社によって審査基準は異なり、一般的に収入の低い方は審査が通過できないことが多いです。
しかし、クレジットカードの種類によっては主婦や学生にも申請しやすい申し込み条件を設けているものもあります。今回はクレジットカードが作りやすい・審査が甘いおすすめクレジットカードや、申し込みの際に注意しておきたいポイントをご紹介します。
目次
クレジットカードの審査が甘いというカードはない!
クレジットカードの審査が甘いカード会社を探している方も多いと思いますが、あくまでクレジットカードは信用取引であるため、審査が甘いカード会社というのものは存在しません。
過去の滞納や債務整理となどのお金にまつわる情報は個人信用情報機関に記録されており、クレジットカード会社はその情報を照会して審査を行います。
個人の情報をもとにカード会社は「この申請者と信用取引をしても問題が生じないか」という観点から判断をしているため、クレジットカードが作りやすいカード会社があったとしても、個々にそれなりの審査基準を設けていることを覚えておきましょう。
比較的審査が通りやすいのは流通系・信販系・消費者金融系カード
審査が通りやすいクレジットカードとは、主婦や学生などの収入が低い方や社会的地位があまり高くない方でも申し込みが可能であることが条件です。
クレジットカードには各運営会社によって銀行系、交通系、流通系、信販系、消費者金融系と種類が分けられますが、銀行系や交通系は審査基準が高く、申込者のカード利用実績や勤続年数などを重視されるため、主婦や学生が申請するには厳しい条件となります。
その反面、「セディナカード」や「エポスカード」をはじめとした流通系カードや、「オリコカード」や「ライフカード」といった信販系、「アコムACマスターカード」や「オリコカード」といった消費者金融系カードは、一定の年齢を満たしていることや、国内に在籍していることが条件など、審査基準が低いこともあり、比較的に審査が通りやすいと言われています。
しかしそれぞれ独自の審査を行い、審査の可否を判断しているため、条件を満たしているからといって必ず申請が通るとは限らないため注意が必要です。
作りやすい・審査が通りやすいおすすめのクレジットカード7選
審査が通りやすく、比較的に作りやすいとされるおすすめのクレジットカードを7つご紹介します。
セディナカードJiyu!da!
一般的なカード会社が行っている審査方法とは異なった審査方法を行っているため、他社とは審査基準が異なりますが、申し込み対象者は「高校生を除く18歳以上で電話連絡が可能な方」と設定されているため、比較的に審査が通りやすいといえるでしょう。
毎月の支払額や支払い方法も自由に決めることができ、支払いを自分で調整しやすいのも魅力です。セブンイレブンやダイエー、イオンなどの各店舗でのカードを利用や、海外でもショッピング利用でわくわくポイントが3倍になるので、上記の方法で買い物をよくする方にはお得なカードです。
<セディナカードJiyu!da!のおすすめポイント>
- カードブランド:VISA/MasterCard/JCB
- 年会費:永年無料
- 発行期間:申し込みから約1週間程度
- 貯まるポイント:わくわくポイント
- 還元率:0.5%~1.5%
- 付帯保険:旅行損害保険(国内)、ショッピング保険
リクルートカード
リクルートとカード会社が提携して発行しているクレジットカードです。
申し込みの条件が「18歳以上で本人または配偶者に安定継続収入がある人」とされているため、本人の収入が低くても、家族に安定した収入があると証明できれば審査は通りやすくなります。カード利用額に対して1.2%のリクルートポイントが貯まるという高還元率で、貯まったポイントはPontaポイントへの交換や、リクルートが提携しているさまざまなサービスで利用ができます。
また、ホットペッパーやじゃらんといったリクルートグループが運営するサービスを利用すれば、最大4.2%のポイントが還元されます。リクルートカードの最高利用限度額は10~100万円であるため、使い過ぎが心配な方は限度額を低めに調整することも可能です。
<リクルートカードのおすすめポイント>
- カードブランド:VISA/MasterCard/JCB
- 年会費:永年無料
- 発行期間:申し込みから約1週間程度
- 貯まるポイント:リクルートポイント
- 還元率:1.2%
- 付帯保険:旅行損害保険(海外・国内)、ショッピング保険
セゾンカードインターナショナル
数あるセゾンカードの中で最もスタンダードなクレジットカードで、申し込み条件も「18歳以上(高校生は除く)でご連絡が可能な方」と、収入に関わらず、主婦や学生でも申請が可能です。
1,000円ごとに1ポイントの永久不滅ポイントが貯まり、有効期限なくいつもで利用可能です。貯まったポイントはAmazonギフトカードやJALマイルに交換も可能です。また、毎月第1・第3土曜日には西友、LIVINでのお買い物が5%オフになるという特典もあります。
ただし、セゾンカードが提携する金融機関に決済口座を持っていることも条件に含まれるため、注意しましょう。
<セゾンカードインターナショナルのおすすめポイント>
- カードブランド:VISA/MasterCard/JCB
- 年会費:永久無料
- 発行期間:最短即日日発行。郵送の場合は審査結果メールが到着日の最短3営業日後に発送
- 当日受け取る場合の場所:指定のセゾンカウンター
- 貯まるポイント:セゾン永久不滅ポイント
- 還元率:0.5%
Yahoo! JAPANカード
ポータルサイトで有名なYahoo!が提供するクレジットカードで、18歳以上で安定した継続収入がある方は学生・主婦問わずに申請が可能です。Tポイント利用手続きを行えば、Tカードとしてもそのまま利用できます。
カードを利用すると、100円につき1ポイント貯まり、貯まったポイントはファミリーマートをはじめとしたTポイント加盟店で使用できるほか、オンラインショップでも利用可能です。また、PayPayにクレジットカードチャージができるのは、Yahoo!JAPANカードのみとなっており、オンラインから簡単にチャージができます。
申し込み時にはYahoo! JAPANカードIDが必要となるため、事前に用意しておきましょう。
<Yahoo! JAPANカードのおすすめポイント>
- カードブランド:VISA/MasterCard/JCB
- 年会費:永久無料
- 発行期間: 審査完了後、1週間~10日程度
- 貯まるポイント: Tポイント
- 還元率:1.0%
- 付帯保険:ショッピングガード保険
JCB CARD R
JCBが提供するリボ払い専用のクレジットカードです。
申し込み条件は「18歳以上で、本人または配偶者に安定継続収入のある方」または「高校生を除く18歳以上で学生の方」となり、収入面も審査対象となりますが、比較的に通りやすい基準内容となっています。月々の支払いが定額で無理なく支払いができ、お金に余裕がある場合は毎月の支払い日以外でも、返済ができます。
いつものお買い物でOki Dokiポイントが4倍となるだけでなく、AmazonやセブンイレブンといったJCB ORIGINAL SERIES パートナーのお店や、ポイント優待サイト「Oki Doki ランド」を経由したネットショップで買い物をするとポイントがつきやすいなど、ポイント還元率が高いのも魅力の1つです。
<JCB CARD Rのおすすめポイント>
- カードブランド: JCB
- 年会費:永年無料
- 発行期間: 審査完了後、最短3営業日
- 貯まるポイント:Oki Dokiポイント
- 還元率:2.0%
- 付帯保険: 旅行損害保険(海外)、ショッピング保険
イオンカードセレクト
クレジット機能とキャッシュカード、電子マネー「WAON」の3つの機能が1枚になったクレジットカードです。
イオン銀行投資信託口座も同時に開設し、引き落とし先に指定する必要がありますが、申請条件が「18歳以上であり、本人または配偶者・両親に収入があること」と、申請者本人の収入が低くても申請しやすいです。
全国のイオン、ダイエーなどのイオングループ対象店舗で利用すると、ときめきポイントが2倍貯まり、毎月20・30日は「お客さま感謝デー」として、クレジットカード利用時に5%オフになるという高待遇で、日常生活で利用するのに便利なカードです。
<イオンカードセレクトのおすすめポイント>
- カードブランド: VISA/MasterCard/JCB
- 年会費:永年無料
- 発行期間: 最短で即日発行。運転免許証がある場合は申し込みから最短約2週間、運転免許所がない場合は申し込みから最短約3~4週間
- 当日受け取る場合の場所:イオン銀行カウンターまたはイオンクレジットサービスカウンター
- 貯まるポイント:ときめきポイント
- 還元率: 0.5%~1.3%
- 付帯保険: カード盗難保障無料付帯
ライフカード「デポジット」
ライフカードが提供するデポジット型のクレジットカードです。
カードを作る際に、デポジット(保証金)を預ける必要がありますが、クレジットカードを退会する際に未入金の利用明細がない場合はそのまま返金されます。デポジット金額がカード限度額となり、限度額は通常のカードで5万円または10万円、ゴールドカードであれば20万~90万円または100万~190万円から自分で選ぶことができます。
申し込み条件が「日本国内にお住いの20歳以上で、電話連絡が可能な方」とされているため、初めてクレジットカードを作る方や審査に不安のある方も申請が通りやすい条件です。デポジット金額は現金払いのみとなることと、1回払い専用のクレジットカードであるため分割払いやリボ払い、ボーナス払いができないため、注意が必要です。
<ライフカード「デポジット」のおすすめポイント>
- カードブランド: MasterCard
- 年会費:5,000円(ゴールドカードの場合は10,000円または20,000円)
- 発行期間: 申し込みから最短3営業日
- 貯まるポイント: LIFEサンクスポイント
- 還元率:0.5%
- 付帯保険: 旅行傷害保険(国内・海外)、シートベルト傷害保険
学生・フリーター・主婦が作りやすいおすすめのクレジットカード3選
次に、学生やフリーター、主婦の方でも作りやすいおすすめのクレジットカードを3つご紹介します。
エポスカード
エポスカードは、大手百貨店で有名なマルイ系列のクレジットカードです。
日本国内に在住で、高校生を除く18歳以上の方が申請条件となるため、学生や主婦にも申し込みがしやすいです。レストランやカラオケ、遊園地など、バラエティに豊かな優待店舗10,000以上がポイント付与対象となるなど、若い世代向けのサービスにも充実しています。
入会特典として2,000円のポイントが付与されるほか、年4回開催される「マルコとマルオの7日間」では、ほとんどの商品を10%OFFで購入ができるなど、日ごろの買い物にも便利です。
貯まったエポスポイントはネットショッピングやAmazonギフト券、JALやANAのマイルに交換が可能です。
<エポスカードのおすすめポイント>
- カードブランド: VISA
- 年会費:永年無料
- 発行期間: 最短即日発行。郵送の場合は申し込みから約1週間
- 当日受け取る場合の場所:全国のマルイにあるエポスカードセンター
- 貯まるポイント: エポスポイント
- 還元率:0.5%
- 付帯保険: 旅行傷害保険(海外)
学生専用ライフカード
ライフカードの1種で、大学生や専門学校生などの学生のみを対象に提供されるクレジットカードです。
申し込み条件は高校生を除く18歳以上25歳未満であることと、大学・大学院・短期大学・専門学校のいずれかに現在在学中の方のみとされており、学生でクレジットカードを作りたい方に向いています。年間利用額に合わせてステージが分かれており、ステージアップすればポイントが最大2倍になります。
海外でのショッピング利用時には5%キャッシュバックされる制度や、限度額最高2,000万円の海外旅行傷害保険がつくなど、海外でも利用しやすいのが大きな特徴です。収入にまつわる条件はありませんが、これまでに携帯代金の延滞があると審査が不利になる可能性があるので注意が必要です。
<学生専用ライフカードのおすすめポイント>
- カードブランド: VISA/MasterCard/JCB
- 年会費:永年無料
- 発行期間: 審査完了から最短3営業日
- 貯まるポイント: LIFEサンクスポイント
- 還元率:0.5%
- 付帯保険: 旅行傷害保険(海外)
イオンカード
イオンカードセレクトとは違い、クレジット機能とWAONの2つの機能が一体型になったクレジットカードです。
イオンカードは、イオン銀行を含む各金融機関の口座から引き落としが可能です。
こちらも申請者が18歳以上であり、本人または配偶者・両親に収入があれば申請可能と、学生や主婦でも申請しやすいよう審査基準が低く設けられており、比較的にカードが作りやすいといえるでしょう。スマートホンで申し込んだ場合、最短5分で受け取りが可能と、クレジットカードが緊急で必要な方も安心です。
イオンカードセレクトと同じく、イオングループ対象店舗ではときめきポイントが常に2倍、毎月20・30日の「お客さま感謝デー」は買い物代金が5%オフなどの待遇も受けられます。
<イオンカードのおすすめポイント>
- カードブランド: VISA/MasterCard/JCB
- 年会費:永年無料
- 発行期間: 最短で即日発行。運転免許証がある場合は申し込みから最短約2週間、運転免許所がない場合は申し込みから最短約3~4週間
- 当日受け取る場合の場所:全国のイオンクレジットサービスカウンター
- 貯まるポイント:ときめきポイント
- 還元率: 0.5%
- 付帯保険: カード盗難保障無料付帯
クレジットカード申し込み時の注意点
クレジットカードを申し込む際は、いくつか注意点が必要です。申請時に覚えておきたい注意点を8つご紹介します。
申込書の誤字や空欄に気をつける
クレジットの申込書を記入する際は、必ず誤字脱字や記入漏れに気をつけましょう。申込書に間違った内容を記載したまま提出してしまうと、「書類に不備がある」と見なされ、審査が通らなくなります。特に直筆で申請書を記入し、送付する際は注意が必要です。
Webから申請する際、間違った記入や未記入の個所がある場合は記入フォームが注意喚起をしてくれますが、手書きの場合はご自身で確認する以外、不備を見つけることができません。これはWebでの申請にもいえることですが、提出前に必ず申請内容や記入事項を再度確認するようにしましょう。
親や配偶者の収入を記入すること
申請書や申請フォームには、ご自身の収入だけでなく、親や配偶者の収入を記載する欄が設けられています。これは万が一申請者がカード利用後に支払いができない状況になった場合、親や配偶者が代わりに支払うことができるか否かを確認するためです。
また、カード会社によっては申請者の収入が低くとも、親や配偶者が安定した収入を得ている場合は、回収先があると見なし、審査が通る場合もあります。本人が親や配偶者に収入がある場合は、その収入額を記入しておくようにしましょう。
年収や他社からの借り入れ額での虚偽報告をしない
カードを作る際、年収や他社からの借り入れ額も審査対象となります。審査をクリアしたいからといって、年収を多めに記載したり、借り入れ額を虚偽したりするのは絶対にやめましょう。
虚偽申告を行うことで、「社内ブラック=カード会社内のブラックリスト」に登録されてしまい、そのカード会社では今後審査が通らなくなってしまいます。また、偽造内容によっては公文書偽造や詐欺罪に問われてしまう可能性もあるため、申請内容は嘘偽りなく記載することが大切です。
複数枚のカードに一度に申し込まない
短期間に複数枚のクレジットカードを申し込むと、カード会社にとってリスクが大きいと判断されてしまいます。クレジットカードの申し込み記録は、信用情報機関に伝わり、6ヶ月間保管されることになっています。つまり複数枚のカードを同時に申請していることは、申請先のカード会社すべてに伝わるということです。
そのため、「複数枚もクレジットカードを所有しても支払い能力が十分にあるといえるか」「一度に何枚ものカードが必要となる理由があるのではないか」と疑われてしまい、審査が通らなくなってしまいます。複数枚のクレジットカードを一度に申し込むことは避けましょう。
キャッシング枠は極力申し込まない
クレジットカードにはキャッシング枠が設けられていることがあります。キャッシング枠とは、お金を借りるための枠であり、急にお金が必要となった場合にお金が借りられるというメリットがある反面、借金をつくってしまうことになります。キャッシングを利用しないつもりで申し込む方がカード会社からの信頼も得やすいため、キャッシング枠は極力申し込まないようにしましょう。
ショッピング枠も極力低く申し込む
ショッピング枠とは、その名の通り買い物で利用できる限度額のことを指します。ショッピング枠が高く設定されていると、計画的にカードを利用しなければ使いすぎてしまう心配があります。あらかじめショッピング枠を低く設定しておくことで、利用明細が管理しやすくなり、支払いができなくなる状態に陥る可能性も低くなります。カードの審査も通りやすくなるため、可能な限りショッピング枠は低く設定して申し込みましょう。
他社での借り入れをなくす
クレジットカードの申請時に他社での借り入れがある場合、審査が通りにくくなります。申請書や申請フォームには他社からの借り入れ額や借り入れ件数を記入する項目があり、こちらも当然審査対象となります。収入に対し、他社からの借り入れ額が多すぎると、支払い能力がないと見なされる場合があります。クレジットカードを新たに申し込む際は、他社での借り入れをなくしてから申し込むようにしましょう。
デポジット型のクレジットカードに申し込む
これまでの項目を踏まえてでも、クレジットカードの申請が通らない可能性がある方は、デポジット型のクレジットカードを検討してみましょう。デポジット型のカードは、入会時に保証金を支払うシステムとなっていて、未入金が生じた際は保証金から差し引かれることになっています。
そのためカード会社としても回収できるお金を先に受け取ることができるため、申請者の信用性も上がり、審査が通りやすくなります。しかし保証金は現金で支払わなければいけないケースがほとんどであるため、あらかじめ保証金がいくら必要になるかを確認しておきましょう。
まとめ
数あるクレジットカードの中でも、比較的に審査の通りやすいクレジットカードをご紹介してきましたが、誰もが必ず審査が通るとは限りません。カード会社によって申し込み条件や審査内容は変わるため、必ず希望するカード会社またはクレジットカードの申し込み条件を確認し、自分や親、配偶者が該当するかを確認してから申し込むようにしましょう。また、審査を通りやすくするためには、申請時は記入ミスを防ぐことはもちろん、自分の収入に応じた限度額を設定するなど、嘘偽りなく記入することが何よりも大切です。