クレジットカードを作りたくても、審査落ちが心配で申し込めないという方も多いのではないでしょうか。クレジットカードの作成前には、審査基準や審査に通過しやすくなる「コツ」を知っておくことが大変重要です。
そこで今回は、一般的なカードの審査基準や審査における注意点などを解説します。審査に通りやすいカードも紹介しますので、クレジットカードの審査で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
クレジットカードの審査の基準
クレジットカードの審査には、主に3つの基準があります。
・収入
・年齢
・個人信用情報
それぞれ詳しく見ていきましょう。
収入
カードの種類によって基準は変わりますが、最低でも年収200万円は必要です。なお、収入を問わないクレジットカードを専業主婦や学生が作る場合は、配偶者や親権者の収入がチェックされます。
年齢
一般的なカードの発行対象年齢は18歳以上です。ただし、高校生は18歳以上でもカードの作成はできません。大学生でも、未成年者は親権者の承諾が必要になります。なお、申し込みの上限年齢はカード会社によってまちまちです。
個人信用情報
信用情報とは個人信用情報機関に記録されているカードやローンの利用履歴で、「クレジットヒストリー」とも呼ばれます。「クレジットヒストリー」に問題があると、審査の通過は困難です。
信用情報機関には下記の3種類があります。
個人信用情報機関 | 加盟会社 |
---|---|
シー・アイ・シー(CIC) | カード会社や携帯電話会社など |
日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融や信販会社など |
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 銀行や農協など |
支払い遅延や自己破産などの金融事故を起こした場合は、各信用情報機関に「ブラックリスト」として記録されるため、一定期間クレジットカードが作成できません。
ブラックリストとして記録される期間は下記のとおりです。
事故情報 | 61日以上延滞 | 債務整理 | 自己破産 |
---|---|---|---|
CIC | 5年 | 5年 | 7年 |
JICC | 1年 | 5年 | 5年 |
KSC | 5年 | 5年 | 10年 |
なお、各機関の情報は「CRIN」というシステムを使って共有されているので、CICに加盟しているカード会社もKSCの記録を参照できます。たとえば、CICは自己破産の記録が5年で消えますがKSCには10年残るため、自己破産をすると最低10年はクレジットカードが作れません。
学生の場合の審査基準
クレジットカードは、18歳以上の大学生や専門学校生でも作成可能です。学生の審査基準は主に下記の2点となります。
・親権者の返済能力
学生の場合は本人ではなく、親権者の収入が重視されます。
・過去の事故情報
学生はカードの利用履歴がないので、携帯料金の未払い等が問題になります。
審査に落ちる理由
・収入
クレジットカードは代金後払いです。カード会社はお金を貸すことになるので、収入の少ない人は「返済能力がない」と判断されてカードの審査に通りません。
・勤続年数
短期間に転職を繰り返していると「収入が安定していない」と判断されて、審査に通りにくくなります。一般的には、勤務期間が1年以上あれば問題ありません。
・申し込み情報に虚偽がある
審査に通過するために嘘の情報を記入しても必ず判明します。申込書には、正確な情報を記入するようにしましょう。
審査における注意点
短期間に複数のカードに申し込むと「お金に困っている」などと疑われるため、審査に通りにくくなります。なお、申し込み履歴は信用情報機関に6か月間記録されるので、続けて申し込む場合は最低でも6か月は期間を空けましょう。
審査に通りやすくするコツ
・キャッシング枠を減らす
高額なキャッシング枠の申請は「お金に困っている」という印象を与えるので注意しましょう。キャッシング枠を0円にすれば、カード会社の貸し倒れリスクが低くなるので、比較的審査に通りやすくなります。
・申込書は可能な限り埋める
空欄が多いと、粗雑な性格と判断されて評価が下がることがあります。面倒でも、埋められる項目はすべて記入しましょう。
・申込書の記載ミスに注意する
郵送で申し込む場合は記載ミスをしやすいので気をつけましょう。記載ミスが心配な方は、オンラインでの申し込みをおすすめします。
審査に通りやすいカード
ここからは、審査に通りやすいカードをピックアップして紹介します。
・楽天カード
・オリコカード
・セゾンカード インターナショナル
・ヤフーカード
・Tカードプラス(ポケットカード)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
楽天カード
「18歳以上」「楽天会員」の2点を満たせば誰でも申し込めるカードです。学生や専業主婦でも申し込むことができます。
【楽天カードの特徴・メリット】
・通常でも1.0%の高い還元率
・楽天グループで使うとさらに還元率がアップ
・年会費無料で使える
【カードブランド・年会費・ポイント還元率など】
カードブランド:VISA/Mastercard/JCB/AMEX
年会費:無料
ポイント還元率:1.0%~
オリコカード
高校生を除く18歳以上なら誰でも申し込むことができます。スマホからでも手軽に申し込めるのも嬉しいポイントです。
【オリコカードの特徴・メリット】
・1.0%の高還元率
・入会後半年間はポイント2倍
・年会費無料
【カードブランド・年会費・ポイント還元率など】
カードブランド:Mastercard/JCB
年会費:無料
ポイント還元率:1.0%~
セゾンカード インターナショナル
高校生を除くクレディセゾン提携の金融機関を決済口座に指定すれば、申し込むことができます。収入制限もないので、ブラックリストに載っていなければ審査に通過する可能性が高いでしょう。
【セゾンカード インターナショナルの特徴・メリット】
・セゾンポイントモール経由でポイントアップ
・ETCカードも年会費無料
・最短即日発行可能
【カードブランド・年会費・ポイント還元率など】
カードブランド:VISA/Mastercard/JCB
年会費:無料
ポイント還元率:0.5%~
ヤフーカード
高校生を除く18歳以上でYahoo!IDを所有していれば、誰でも申し込むことができます。専業主婦や学生でも審査に通過する可能性があるクレジットカードです。
【ヤフーカードの特徴・メリット】
・ポイント還元率が常に1.0%
・Yahoo!ショッピングを利用すれば還元率が3倍
・年会費無料
【カードブランド・年会費・ポイント還元率など】
カードブランド:VISA /Mastercard/JCB
年会費:無料
ポイント還元率:1.0%~
Tカードプラス(ポケットカード)
高校生を除く18歳以上で安定した収入があり、自宅への電話連絡可能な本人と配偶者が申し込めます。TSUTAYAの利用頻度が高いなら、作っておきたい1枚です。
【Tカードプラス(ポケットカード) の特徴・メリット】】
・カード払いでTポイントが貯まる
・TSUTAYAでTポイント3倍以上
・年会費無料
【カードブランド・年会費・ポイント還元率など】
カードブランド:JCB
年会費:無料
ポイント還元率:0.5%~
クレジットカードの審査方法・審査の流れ
ここからは、クレジットカードの申し込みからカード発行までの流れをご紹介します。
申し込み
↓
審査
↓
カード発行
それぞれ詳しく見ていきましょう。
申込方法は「オンライン」「店頭」「郵送」の3種類
・オンライン
各カードの公式サイトに設けられている申し込みフォームに必要事項を入力して申し込みます。時間や曜日を問わず申し込めるので、手軽にカードを作成したい方におすすめです。
・店頭
店頭の「カードデスク」などで作成する方法です。本人確認書類は後日郵送すればOK。その場で審査結果がわかるカードもあります。
・郵送
申込書を入手して必要事項を記載して郵送します。公式サイトから申込書をダウンロードできるカード会社もあります。
審査結果の連絡が来る
審査結果の連絡はメールか郵送で届きます。電話で連絡がくることはありません。なお、カード会社によっては審査の過程で勤務先への在籍確認や、本人連絡先の電話番号に確認の電話がかかってくる場合があります。電話に出ないとカードの発行は見送られるので、必ず応対しましょう。
審査に通ればカードが届く
審査に通過すれば、カードが発行されます。カードは本人限定郵便で届くため、受け取りには運転免許証やパスポートなどの本人確認書類が必要です。
クレジットカードの審査にかかる期間
審査に要する期間はカード会社や申し込み方法によって変わります。早ければ30分程度で結果が判明しますが、カードによっては2週間から1か月ほどかかることもあります。なお、店頭で申し込みを受け付けているカードのなかには即日発行できるタイプもあるので、カードの作成を急いでいる方は要チェックです。
まとめ
過去に金融事故を起こしたり、他社で多額の借金をしたりしていなければ、クレジットカードの作成で審査落ちする可能性は低いでしょう。今回ご紹介した審査通過のコツや申し込みの流れ、おすすめのカードを参考にしながら、お気に入りの1枚に申し込んでみてくださいね。