自己破産後のクレジットカードの作り方|何年後に使える・作れるようになるのか

2018年の個人の自己破産申立件数(速報値)は73,000件超。2016年より増加傾向が続いています。自己破産した場合、財産の書類や資格制限などのデメリットが生じますが、クレジットカードの申し込み・使用についても様々なデメリットが発生します。それに伴って様々な不便や疑問を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は「自己破産した場合、持っているクレジットカードはどうなってしまうのか」「何年後に使える・作れるようになるのか」「自己破産後に取得の可能性があるクレジットカードとは」などについて、詳細に解説します。

 

 

自己破産後にクレジットカードは使えるのか

自己破産した場合、まず気になるのは「手元にあるクレジットカードがまだ使えるのか?」ということ。年会費を払っていたり、ポイントがたくさん貯まっていたり…という場合にはなおさら不安ですよね。まずは自己破産後のクレジットカードの利用についてチェックしましょう。

 

強制解約で契約中のクレジットカードは利用不可

自己破産の手続き後、契約中のクレジットカードは使えなくなります。規約違反や信用状態の悪化があった場合、クレジットカード会社は契約に基づいて、カードの強制解約ができるからです。自己破産は「信用状態の悪化」にあたりますので、高い年会費を払っていても、大量にポイントが貯まっていても、お手持ちのクレジットカードの利用継続はできません。なお、貯めたポイントは強制解約とともに失効します。自己破産を検討された方は、このようにクレジットカードでの生活のやりくりができなくなりますのでご注意ください。

 

契約中で使用していなかったカードも利用不可

契約中一度も使用しなかったクレジットカードについては、滞納などでクレジットカード会社に迷惑をかけたわけではありません。ただし自己破産をすると、クレジットカード会社はその時点で「信用状態が悪化した」「今後も使用可能な状態にしておくのは危険」と判断し、カードの強制解約をおこないます。弁護士から受任通知が送られることで、全てのクレジットカード会社が自己破産の事実を知ることとなるのです。そのため、これまで全く使っていなくても、自己破産した時点で全てのクレジットカードは使えなくなります。

 

カードが使えたとしても使用してはいけない

弁護士へ自己破産を依頼しても、クレジットカードの強制解約(利用不可)まで時間がかかるケースがあります。この時はまだカードを使える状態ですが、積極的に債務を増やす行為は裁判所の心証を悪くします。その結果「自己破産が認定されない」という恐れがあるため、絶対に使用してはなりません。また「支払い能力がないのに買い物をした」との理由で、詐欺罪などでクレジットカード会社から訴訟を起こされる可能性も考えられます。
このようなことを避けるためにも、自己破産したら、手元に利用可能なクレジットカードを残してはなりません。全く使っていなかったクレジットカードでも、自己破産の際には忘れずに弁護士へ申告してください。

 

自己破産後一定期間クレジットカードを作れない

自己破産すると二度とクレジットカードが作れなくなる、ということはありません。ただし自己破産後、一定期間が経過しないとクレジットカードを作ることはできないのです。ここでは、事故情報の登録やどうしてもクレジットカードが必要な場合について見ていきましょう。

 

事故情報が登録される

自己破産すると一定期間、全てのクレジットカードの審査に通らなくなります。これは信用情報機関のデータベースに事故情報(自己破産した事実)が登録され、共有されてしまうためです。クレジットカード会社は信用情報機関のデータベースをチェックし、信用情報の確認ができます。そのため、一度も利用したことがないクレジットカード会社に申し込んだとしても、審査に通過するということはありません。

 

どうしてもクレジットカードが必要な場合

自己破産後のカード審査に通らない期間中「どうしてもクレジットカードが持ちたい」という方もいらっしゃることでしょう。そのような場合には、 以下の2つの方法が考えられます。

  1. 家族がクレジットカード契約をする
    自己破産すると一定期間、ご本人名義でのクレジットカードは作ることができません。ただしご家族がクレジットカードをお持ちの場合、その「家族カード」を発行してもらうことでクレジットカードの利用は可能となります。
  2. 登録している銀行口座からすぐに代金が引き落とされる「デビットカード」なら作れる
    後払いのクレジットカードに対して、利用のたびに登録口座から引き落とされるのが「デビットカード」です。分割払い、リボ払い、キャッシングはできませんが、利用額に応じてポイントを貯めることができます。デビットカードの利用には借り入れが発生しないため、信用情報機関を通じた審査もなく、自分名義のカードを持つことが可能です。

 

クレジットカードを取得できるまで最低5~10年

自己破産すると一定期間はカード審査に通らない、とすでにご紹介しました。具体的には「再びクレジットカードが取得できるまで最低5~10年かかる」とされます。これは、各信用情報機関のデータベースに事故情報(自己破産した事実)が残る期間が「5~10年」であるためです。

まず、信販会社や流通系クレジット会社など多くの所属会員を持つ「CIC」、そして消費者金融などが所属する「JICC」と呼ばれる信用情報機関の事故情報登録期間は「5年」と言われています。また、全国の銀行などが所属する「KSC」(全銀協)と呼ばれる信用情報機関の事故情報登録期間は「10年」と言われています。

事故情報登録期間を過ぎれば、再びクレジットカードの取得が可能です。保存期間の長い「KSC」登録ではないクレジット会社ならば、5年後から新規クレジットカードの取得が期待できます。

 

個人信用情報の事故情報は確認できる

 

「自己破産から結構経ったけれど、データベースの情報は消えたかな?」…このようなことを確認する手段に「情報開示」があります。情報開示とは、それぞれの信用情報機関に問い合わせることで、現在の信用情報を確認できる仕組みです。

一例として「CIC」への情報開示の方法として、最も手軽なインターネット開示(パソコンでの開示)の手順をご紹介します。

  1. CICのウェブページから手続き前の確認事項をチェック
    情報開示手続きの前に「インターネット利用環境」「クレジット会社等にお届けの電話番号」「指定クレジットカード」について確認しましょう。詳しくはCICのウェブページ(https://www.cic.co.jp/mydata/pc/index.html)をご覧ください。
  2. 受付番号を取得
    受付番号の取得には電話を利用します。ただしクレジット契約に利用した番号からかける必要があります。
  3. お客様情報を入力
    受付番号の取得から1時間以内に、所定のウェブページで受付番号を入力します。
  4. 開示報告書が表示される
    PDF形式の開示報告書のファイルがダウンロードできます。利用手数料は1,000円がかかります。

 

自己破産後のクレジットカードの作り方

それぞれの信用情報機関の事故情報登録期間には限りがあります。事故情報の登録期間が過ぎれば、自己破産した方でも新たにクレジットカードを作ることが可能です。

すでにご紹介した通り、JICCやCICの事故情報登録期間は5年と言われていますので、自己破産後はこれらに所属するクレジットカードの発行元を選ぶとよいでしょう。一方、KSCの事故情報登録期間は10年と長いため、その期間中、KSCに所属するクレジットカードは審査に通らないとお考えください。

 

申し込み時に気を付けること

自己破産から5〜10年が経過し、再度クレジットカードに申し込む際には、以下の3点にご注意ください。

  1. 自己破産したときの債権者でない業者にしたほうがいい
  2. 審査があまり厳しくない業者を選んだほうがいい
  3. 一度に複数のクレジット会社へ申し込まないほうがいい

詳しくは次の「自己破産後に申し込むカードの選び方」でご紹介しますが、3番目の「一度に複数のクレジット会社へ申し込まないほうがいい」の理由は「申し込みブラック」を避けるためです。「申し込みブラック」とは、複数の業者に短期間に申し込みすること。「お金に困っている」と判断され、審査通過しづらくなると言われています。クレジットカードの審査に落ちた場合、最低でも半年前後ほど待ってから次のカードに申し込むべきです。

 

自己破産後に申し込むカードの選び方

自己破産後、初めて申し込むカードについては、細心の注意で選ぶことがおすすめです。ここでは自己破産後に申し込むカードはどのようなポイントで選べばよいか、確認していきましょう。

 

審査基準が厳しくないクレジットカード

自己破産後にクレジットカードを申し込む場合、審査基準が厳しくないクレジットカードを選ぶことが重要になります。 クレジットカードの審査の厳しさは業者ごとに異なります。同じ金融機関でも大手の審査は厳しく、逆に中小の審査は緩い傾向があると言われています。
また、自己破産をしたときの債権者だった業者は「社内ブラックリスト」によって審査基準が厳しくなる可能性があるため、避けたほうがベターです。

 

社内ブラックリストに注意する

信用情報機関の事故情報は5〜10年で消えるとされています。ただし自己破産した時の債権者(クレジットカード会社)が、社内で独自に事故情報の記録を残している可能性も考えられます。これは「社内ブラックリスト」とも呼ばれます。このような業者では審査が厳しくなる可能性もあるため、申し込みを控えたほうが賢明であると考えられます。

 

自己破産後に取得の可能性があるクレジットカード

自己破産後にクレジットカードを作る際には、社内ブラックリストに注意しつつ「審査基準が厳しくないクレジットカード」を選びましょう。ここでは、自己破産後でも取得の可能性が期待できる2つのクレジットカードをご紹介します。

 

ACマスターカード

ACマスターカードの券面画像

年会費無料で、最短即日の発行も可能な「アコムACマスターカード」。リボ払い専用で、国際ブランドはMastercardです。カードローン機能が付いており、最高300万円と高額なショッピング利用限度額が大きな特徴。さらに月々の利用額からキャッシュバック0.25%が自動で行われます。自己破産後にアコム会員となり、サービスが問題なく利用できている方については、他のクレジットカードよりもカード発行の可能性が高いと考えられます。

  • クレジット機能とアコムのローンカード機能が1つに!
  • 自動契約機で最短即日カード発行!
  • 月々の利用額から0.25%を自動キャッシュバック!

年会費:無料
発行までの期間:最短即日
限度額:最高300万円

ACマスターカードの公式サイト

 

ライフカード(年会費有料)

ライフカードの券面画像

事前に、利用したい限度額と同額の保証金(デポジット)を預けるタイプのクレジットカードである「ライフカード(デポジット)」。公式サイト(http://www.lifecard.co.jp/lp/lifecard-dp/)でも「過去に延滞がある方・審査に不安のある方などにおすすめ」と明記されており、通常よりも審査ハードルが低く設定されていると考えられます。通常のライフカードと同様に「LIFEサンクスポイント」も貯められる他、ETCカードの発行もOK(限度額10万円の場合のみ)。加えて国内外旅行傷害保険が付帯し、弁護士無料相談サービスなどもご利用頂けます。

  • 「過去に延滞がある方・審査に不安のある方などにおすすめ」と公式サイトで明記!
  • クレジット利用でポイントも貯まる!
  • 国内外傷害旅行保険&弁護士無料相談サービス付き!

年会費:5,000円(税抜)
発行までの期間: 最短3営業日
限度額:最高10万円

ライフカードの公式サイト

 

まとめ

自己破産後、契約中のクレジットカードは全て使用不可となり、一定期間ご本人名義のクレジットカードも作れなくなります。ただし、各信用情報機関に事故情報が登録されている「5〜10年」を経過することで、新たにクレジットカードを作ることが期待できます。新たにクレジットカードを作る際には、まず情報開示で事故情報の登録が消えたことをご確認ください。そして「自己破産したときの債権者でない業者・審査があまり厳しくない業者」を選び、一度に複数のクレジット会社へ申し込まないように注意しましょう。

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